先日ついにやってしまいました。駐車時、S15シルビアのリアからサイドに渡ってこすり傷…。このまま放置しておけば腐食も広がるだろうし、痛そうな姿がかわいそうだしで、人生初の板金塗装をお願いすることにしました。果たして修復までの日数や金額はどのくらいかかるの?まずは車のプロに聞いてみました。
修理と修復の違いとは?
さて、こちらが冒頭で話したこすり傷です。大きさは修理の目安となる手のひらサイズ(20㎝×20㎝)より小さいものの、サイドからリアにわたって続いているためかなり複雑そう。しかもうっすらと錆まで発生しています。まずは複数の整備工場に持ち込んで(なかには写真をLINEで送るだけで見積もりが出てきたところも!)相談に乗ってもらいました。すると皆さん口をそろえて言っていたのは…
"修理と修復※、どちらによるかによって金額や納期が異なる"とのこと。修理というのは、傷の周囲を板金塗装で元に近い状態に戻していきます。一方、修復は該当箇所のみを治すのではなく根本的な改善を目指すため、一度パーツをすべて外した上で場合によっては部品を交換し、板金塗装を行うのだとか。自分のS15にはサイドとリアにエアロをつけているのですが、修復となるとそれらもいったん取り外してから防錆処理、その後広範囲にわたって板金塗装を行い、再び装着。そこまでが全工程のようです。
※この場合の修復とは、修復歴に記載するレベルではなく"修復に近い修理"を意味しています。
修理の場合は傷を隠すのみが目的なのでエアロは着脱せず現状のまま作業を行っていきます。そのため塗料の使用量が少なく、作業時間も短く済むため工賃も安く抑えられるのがメリットです(数社に見積もりをお願いしたところ納期は数日、料金は代車なしで3~5万円ほどでした)。ただし金額のバラつきからも推察できるように、どの工場がどれくらいの手順と技術で修理を行うかはピンキリ。経年劣化や洗車によって塗料が剥がれ落ち、一年後には傷が再び見えてしまうという可能性もあるそう。
ディーラー=高いとは限らない?
上記の理由から、板金塗装の費用が安い=お得というのは一概に言えないようです。「多くのお客様は正規ディーラーさんに持ち込んだら高いと言うのですが、料金にはある程度ワケがあるんですよ」と町工場のスタッフさんが話していたのが印象的でした。
修復はパーツや純正塗料を常に保有しているディーラーならではのアプローチ。実際に見積りをお願いしたところ、約8万円と他の整備工場よりも高額でしたが、代車手配・エアロ着脱込みの料金とのことでした。作業日数は余裕をみて1週間ほど。車の板金塗装は依頼する側がどの程度のクオリティを求めるかによってだいぶ違ってくることが分かりました。では、自分の車はどこにお願いするのか…?続きはまた今度お伝えします!
上記の他にも傷がついた箇所によっても金額が変わってくるらしい。一番気を遣うのは替えがきかない骨格部分(うちの子もそれ…)。ドア付近にできた傷なんかは大きくてもドア自体を交換できるため、比較的新しい車種だとそこまでの金額にならないそうな。
※本記事の写真・文章の無断転載・無断使用はご遠慮ください。
投稿:あくまる
あわせて読みたい
同じカテゴリの記事をもっと読む