自分が移住してきたのは2010年。浦添にあるイタリアン「コンタディーナ」のオープンは2005年。なぜこんなに素敵なお店を今まで知らなかったのか…。10年という長い時間を軽く後悔するほどのうれしい発見でした。大人の雰囲気の空間でゆっくり食事をしたい人には特におすすめ!
「コンタディーナ」を知ったのはつい最近。「秘密にしておきたいくらいイイお店だよ~」と友人に教えてもらったのがきっかけでした。10年間で生き残れる店は1割という厳しい外食業界の中で、こちらは15年以上営業している人気店。しかも観光ガイドブックには載らないようなローカルエリアにありながら、絶えずお客さんが集まるのはよっぽどの理由があるに違いありません。
早速お店にお邪魔したところ、店内に入ってすぐに納得。白い壁に赤い屋根、オリーブの木が揺れる入り口からすでにいい雰囲気だったのですが、店内はさらにステキでした。アーチ形の入口をくぐれば、まるでイタリアの片田舎のレストランを訪れたような気分に。
温かみのあるテーブルクロスに床のタイル、窓から差し込む柔らかな自然光。ここだけ時の流れから取り残されたような、静かで穏やかな空間にトキメキがとまりません。お客さんは皆さん声のトーンを抑えた大人の対応だし、スタッフさんはフレンドリーでありつつ丁寧な接客だしで、初めて来たのにすごく落ち着く。確かにこのお店は誰かに教えたいけれど、秘密にしておきたいたいなァ~。
ランチメニューは前菜の盛り合わせと自家製パンが付いたパスタセット(1,100円)と、その内容にスープ、デザート、ドリンクが加わったパスタコース(1,520円)の2種類でした。今回はかなり空腹だったのでパスタコースをオーダー。
パスタ、デザートは3種類の中からそれぞれ好きなものを選べます。Cの自家製手打ちパスタはほぼ固定ですが、A、Bはその日によって変わるそうです。
まずやって来たのは前菜5種類。手前から時計回りにオリーブペーストを乗せたカナッペ、薄切り大根で包んだスモークサーモン、チキンとマスタードの和え物、鴨のスモーク、そして真ん中にあるのがヤーコンのピクルスです。
どれも程よい塩気で食が進み、次のお料理への期待が高まります。ちなみにヤーコンとはシャキシャキとした食感と梨のような甘みが特徴のキク科に属する根菜類。なんとなくその名前は知っていましたが、なるほどこういう感じなんですね~。ゴボウでもジャガイモでもない、不思議な歯ざわりが面白い。ヤーコン本来の甘さとピクルス液の優しい酸味がよく合います。
前菜と一緒にフォカッチャも運ばれてきました。港川の外人住宅にあるイタリアン「セコンドカーサ」に比べると、こちらのものは焼き色が薄めでふかふかというよりもモチモチした食感。同じフォカッチャでもお店によってまったく違っていて面白い!
本日のスープはグリーンピースのポタージュ。淡い緑色がとってもきれいです。グリーンピースの美味しさがぎゅっと詰まった濃厚な味わいはまさに春一色。豆ごはんもそうなんですが、豆料理って大人になってから美味しく感じるのはなぜなんだろう。フォカッチャを付けて食べると幸せマシマシ!
パスタはAの鹿児島産マダイと有機白菜のスパゲティ、アンチョビ風味をチョイス。アンチョビ風味と書いてありましたが、アンチョビはそこまで主張しすぎず、マダイの白身の旨みが際立っています。そこに白菜の甘みも加わり、それぞれの食材のお出汁を吸った麺がたまらなく美味しい!
相方は選んだのはCの自家製手打ちパスタです。手打ちパスタは毎朝仕込んでいるそうで、茹でたての食感はモチモチつるん!県産ミートを煮詰めたラグーソースとの相性バッチリです。パスタは60g(1,100円のパスタセットの場合は70g)と書かれていましたが、具材がたっぷりあるのでそれ以上のボリュームに感じます。
デザート(ブルーベリータルト、ティラミス)を食べ終える頃にはかなりお腹いっぱい。料理の美味しさはもちろんですが、メニューの説明やサーブのタイミングも食べる人のペースに合わせており、最初から最後まで本当に居心地よく過ごせました。周囲を見渡すとリピーターのお客さんがほとんどのようで、高齢のご夫婦が「また来たよ~」と穏やかに食事を楽しんでいる姿も印象的でした。自分の老後もこういうお店が近くにあったら最高だろうな~!
沖縄・浦添市「トラットリア コンタディーナ」
〒901-2121 沖縄県浦添市内間2丁目12−6
TEL 098-875-9126
ランチ/11時30分~16時(L.O15時30分)
定休日/日曜、第1・3月曜
駐車しやすさ★★★(席数に比べて駐車スペースが少なめ…)
ドライブ魅力度★★(パイプラインから一歩入るのではじめは迷うかも…)
コンタディーナのアクセス・駐車場情報
コンタディーナとは「農家の・田舎の」というイタリア語。オーナーの奥様のご実家から届く新鮮野菜を活かした料理は素朴で滋味深い美味しさ。自分へのご褒美や夫婦水入らずのデートにいかがでしょう?
投稿:あくまる
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