沖縄本島南東部に位置する南城市は、美しい自然が色濃く残る魅力的なドライブエリアです。本島南部の輪郭に沿うように走る国道331号線をドライブしていると奥武島(おうじま)へと通じる奥武橋へたどり着きます。
本島と島を結ぶのは200メートルにも満たないような短い橋ですが、島で暮らす人々にとってなくてはならない大切なライフライン。昭和11年に島民が主体となって作り上げた木造の橋から数えると現在は6代目になるそうです。橋のすぐ下には透き通るような美しい海が広がっており、夏場には地元のキッズたちが泳ぐ姿も。旅行中でも水着があれば泳げますが、シャワーや更衣室などの施設がないため、車内で着替えるか事前に水着着用で訪れる必要があります。また、海に入った後で軽く塩を落とせるよう、ペットボトルに水を入れて持参しておけば安心です。
奥武橋を渡り切った先に無料の駐車場が用意されるほか、島内にはいたるところに無料の駐車場が用意されており、ハイシーズンを除けば駐車に困ることはありません。ただし、沖縄風天ぷら店として有名な「中本鮮魚店」や「大城てんぷら店」の店舗前は常に大混雑。駐車スペースを確保するのも大変なのでご注意を!
奥武島名物の天ぷらを食べつつ島内をドライブ。奥武島ドライブは島をぐるっと一周してもわずか5分程度。とても小さな島ですが、ダイナミックな岩場やのびのびと枝を広げるガジュマルなど、至るところで美しい自然を目にすることが出来ます。
タイミングが合えばこんな景色も!6月頃~秋まで見ることができる「トビイカの天日干し」は奥武島の特産品です。これとオリオンビールを合わせたらたまらないんですよね~!
また、意外と知られていませんが、奥武島は「祈りの島」ともいわれるほど拝所(うがんじゅ、人々が祈りを捧げる場所)が多く、一歩足を踏み入れるだけで神聖な空気を感じることができます。
その昔、唐の船が難破した際に島民総出となって救助活動にあたったことの御礼として黄金の観音像が贈られたことがあり、その観音像を安置した「奥武島の観音堂」も地域の人々によって今も大切に守られています。
奥武島ドライブを楽しんだ後、最後にぜひ立ち寄って欲しいのがこちら。数軒のお店が集まる「奥武島いまいゆ市場」には、その日に水揚げされたばかりの新鮮な魚介類が並びます。小さな市場ながら刺身や弁当などを売る店もあり、テイクアウトグルメにもぴったり。
南国らしい色とりどりの魚が並ぶ姿は眺めているだけでもなんだかワクワク。ちなみに、その場で買ったお刺身などはお店の方に声をかけると醤油や割り箸などもいただけますよ。手慣れた手つきで魚をさばく姿に惚れ惚れしつつ、奥武島で獲れた新鮮なお魚を味わってみてくださいね。外のベンチで食べる場合、お腹をすかせた野良にゃんこにご注意を~!
「奥武島いまいゆ市場」
〒901-1400 沖縄県南城市玉城奥武19−9(奥武島いまいゆ市場)
TEL 098-948-7632
9時〜18時
駐車しやすさ:★★★(島内に何か所か無料駐車場もあり、交通量も少ないので運転初心者も安心。ただし、ハイシーズンは混み合います)
ドライブ魅力度:★★★★★(景色の綺麗なスポットも多くドライブの魅力満点。「沖縄ワールド」や「斎場御嶽(せーふぁーうたき)」といった定番観光スポットからも近く、併せてどうぞ!)
ドライブルート&駐車場情報
那覇空港や那覇中心部から車で30~40分ほど。本島南部を走る国道331号線に沿って大回りで訪れると50~60分ほど掛かります。時間にゆとりをもって訪れてください。ハイシーズンを除けばそれほど混み合うこともなく、周辺の交通量も少ないので運転初心者にも安心です。
天ぷら店は島内に数軒ありどれも絶品!本州のサクッとした天ぷらとは違ったフリッターのような食感がクセになる!しかも安い!
投稿:ash