
読谷村を代表する観光名所であり、絶景スポットとしても名高い残波岬。青い海と青い空、隆起サンゴ礁が織りなす自然の造形美に、まっすぐ伸びる白亜の灯台が映えます。今回は残波岬の突端に佇む「残波岬灯台」の内部の様子や周辺スポットも含めてご紹介します。▶赤ちゃん専用エリアがある「残波岬公園」の情報はこちらからどうぞ。▶ロイヤルホテル沖縄残波岬の最上階レストラン「ラ・ファール」ランチブッフェ記事はこちらからどうぞ。
隆起サンゴ礁が作り出したワイルドな景観

沖縄本島のほぼ中央に位置し、読谷村のランドマーク的存在ともいえる残波岬灯台。隆起サンゴ礁のワイルドな大地に佇むその姿はなかなかの迫力です。

灯台のある突端までは遊歩道が整備されているのでお子様連れやご高齢の方でも安心。しかし一端コースを外れると凶器のように尖った場所も多いため、断崖絶壁のギリギリまで行きたいチャレンジャーは丈夫な靴を履いていった方がよさそうです。ビーサンでも危ういのでヒールだとかなり危険!

岬の一角には航海の安全と武運長久を祈願した「西崎原神之屋」と呼ばれる拝所があり、群生する植物とともに神秘的な雰囲気が漂っています。そういえばこちら、TVアニメ「白い砂のアクアトープ」に登場する祠のモチーフになったそうで、現在プチブレイク中だとか。おっさんにはまったく分かりませんが、すごいところに目をつけたなぁ~
灯台クイズに挑みつつ頂上部分を目指す!

周辺を散策した後はお目当ての灯台へ。残波岬灯台は31メートルと南西諸島随一の高さを誇り、全国に16基しかない「上まで登ることができる灯台」の一つだそうです。

入場料を払った後、螺旋状の階段をのぼりつつ頂上を目指すのですが、普通の階段よりも狭い&傾斜がキツいので正直かなりしんどい…。それでも壁に貼ってある灯台クイズに挑戦したり、階段を下りてくる人たちに道をゆずったりしている間に、最上部へ到着!
開放感抜群!360℃見渡す大パノラマ

残波岬灯台の展望台までたどり着くと、荒々しい潮風とともに360℃の大パノラマが広がっていました。高さ31メートルはマンションの10階程度だと思いますが、灯台下が断崖絶壁となっているため数字以上の高さを感じます。


恩納村方面には高さ30~40メートルにも及ぶ隆起サンゴ礁の海岸線が続いており、遮るものが何もない絶景は感動の一言。

後方の読谷村方面に見えるのは赤ちゃん専用エリアもある残波岬公園や残波ビーチ、左の白い建物はロイヤルホテル沖縄残波岬です。なお、読谷村観光協会のホームページには「沖縄本島で夕日が最後に沈む場所」として残波岬が紹介されてはいますが、真偽のほどはどうなんでしょう!?豊見城や糸満あたりの高層マンションから物言いが入りそうな気もしますが、とりあえず我々は観光協会さんを信じてみようかと思います。
残波岬の名物!1969年創業の金城パーラー

灯台登頂後にちょっと休憩したい時は、1969年の創業から50年以上の歴史を持つ「金城パーラー」に行ってみてください。レトロなバスで営業を続ける写真映え抜群のお店です。

海風による錆は想像以上に酷く、実は約5年に1度のペースでバスは交換されているそうなのですが、昔懐かしい姿が絵になりますよね~。残波岬の象徴といえばもちろん残波岬灯台ですが、すぐ近くでいつも変わらず営業している金城パーラーもまた残波岬の風景の一つ。店舗であるバスには未だ「50周年」と掲示されているものの、この記事を書いている2022年時点で既に創業53年越えの老舗パーラーです。

ホットドッグや黒糖ぜんざいを試してみたかったのですが、この日はすぐ横のロイヤルホテル沖縄残波岬で限界まで食事を堪能してしまったのでどう考えても入らず。「どうやったら営業許可が取れるんだ!?」なんて野暮なことは考えず、次回はフードやドリンクを楽しんでみたいものです♪
残波岬の裏名物?釣り人の聖地

ちなみに残波岬のオモテの名物が金城パーラーだとしたら、裏名物ともいえるのがこちら。なんでもこの周辺は大型回遊魚の絶好の釣りポイントになっているらしく、危う過ぎるポジショニングで勝負に挑む釣り師たちがかなり出没しておりました。

「高波によって残波岬で釣りを楽しんでいた人が波にさらわれた」とのニュースが定期的に流れるため、本当にヤバいところだと思うのですが、なぜそこまでして挑むのか…?釣果よりもどうか身の安全を優先して欲しいと願わざるを得ない我々でした。
沖縄・読谷村「残波岬・残波岬灯台」
〒904-0328 沖縄県中頭郡読谷村宇座
灯台入場料/大人300円(中学生以上)
参観可能時間/3~9月9時30分~16時30分(土日等は17時30分まで)、10~2月9時30分~16時30分
定休日/なし(天候によっては休館の場合あり)
駐車しやすさ★★★★★(残波岬公園を含めると物凄い数の無料駐車場あり。広々としているので停めやすい)
ドライブ魅力度★★★★★(残波岬公園や残波ビーチは目と鼻の先。車で南に10分ほど下ればニライビーチやGala青い海、東へ15分ほど行けば真栄田岬と何でもあり♪座喜味城ややちむんの里など観光も巡りやすいです)
残波岬灯台のアクセス・駐車場

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残波岬は沖縄屈指の夕日スポット。ただし残波岬灯台は安全性を考慮してか、夕日タイムまで営業していないので地面から見るしかありません…。周囲には遊歩道も整備されており、涼しい時期にはぶらぶらと散策するのもおすすめですよ~!
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投稿:ash
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