座喜味城跡(ざきみじょうあと)は読谷村にある観光名所の一つ。対抗勢力の監視を目的としたこの城は城作りの名手・護佐丸によって築かれ、琉球王国の歴史を伝える大切な遺跡です。見どころや絶景ポイント、最新の駐車場情報などをアップします。
軍事拠点として重要視された攻守の要
日本100名城にも数えられ、2000年に世界文化遺産に登録された琉球王国のグスク及び関連遺産群。その一つとして知られる座喜味城は標高120メートルほどの高さに位置し、海や陸からの敵襲や動きを監視するために築城されました。
城壁の上に立ってみると「めっちゃ気持ちいい~」なんて叫んでしまうほど、見晴らしは抜群。周辺離島や本島東海岸まで見渡せるため、数ある城の中でもここは特に重要拠点だったことでしょう。今は多くの人が訪れる観光名所、そして村民憩いの場として親しまれており、争いのない平和な世の中が続くことを願うばかりです。
精巧な石積みのアーチと複雑な動線
また、現地を訪れた際には地理的な特徴と合わせてこの美しい石垣にも注目してみてください。加工することなく石を積み上げる野面積み(のづらづみ)、四角に加工して積み上げる布積み、五角形や六角形に加工して積み上げる相方積み(亀甲積みとも)の3種が一堂に見られることはとても貴重だそうです。
アーチ形の城門は沖縄最古の城門といわれ、まるで西洋の城にも似た雰囲気が漂います。築城は15世紀初頭ですが、この美しさ。城作りの名手とうたわれた護佐丸とその配下たちの技術の高さがうかがい知れますよね。
さらにこの城壁は美しいだけでなく、凹凸が極めて少ないフラットな仕上がり。手や足をかける場所もほとんど見当たらず、これではとても登れません。しかも気合を入れてずんずん進軍してみても、まさかの袋小路まで用意されている念の入れよう。行き止まりにぶち当たり、ふと城壁の上を見ると多数の兵士が弓や石を構えている。そんな姿を想像しただけでも恐怖です。
琉球王国の歴史に想いを馳せる旅
当時の城の様子は資料が何も残っていないようですが、瓦の出土がないことから板葺(いたぶき)か茅葺(かやぶき)の屋根の城があったのではないかと推測されているそうです。焼失した首里城は赤瓦がふんだんに使用されていたため、全然違う城があったのだろうと想像されますが答えは果たして…?
ちなみに座喜味城跡は開門時間や閉門時間が特に定められているわけではなく、自由に出入りが可能。日によってはダイナミックな夕日も期待できるため、早朝・昼間・夕方と異なる景色を楽しむのもおすすめです。城壁や城門の石積みの美しさに琉球王国のロマンを感じつつ、慶良間諸島まで見渡せる絶景に感動しますよ。
沖縄・読谷村「座喜味城跡」
〒904-0301 沖縄県中頭郡読谷村座喜味708−6
駐車しやすさ★★★★★(広々とした駐車場で停めやすい。但し、入口近くの駐車場は台数が少ないので注意が必要)
座喜味城跡へのアクセス・駐車場
城あるあるだと思いますが、座喜味城跡でも無数の階段が待ち受けています。ベビーカーや車いす利用の方はちょっと厳しい場所なのでお含みください。そういえば事前に下調べをせず、ベビーカーで「DINO 恐竜 PARK やんばる亜熱帯の森」に行った時もかなり辛かったな~汗
投稿:ash
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